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フローターの高圧チェアのパンク修理
先日、久々の釣行ということもあり、フローターに乗り込んだ瞬間に、なんとなく違和感。
「シュー…」と小さな音が聞こえる。
お尻のあたりに目をやると、小さな泡がワラワラ浮いている。
「あー、これはどこかから空気漏れてるな」と、とりあえずチェアを取り外して、水に沈めて確認。
やっぱりか、折り目の部分から空気が漏れている。
このフローターを購入してもう7年。
ここは一番負荷のかかる場所だし、一応、他のところより補強されてはいるけど、さすがに経年劣化は避けられない。
正直、この時点では、
「まー、適当に接着剤で塞げばいいでしょ」
くらいの軽い気持ちだった。
が、ここからの修理が思いのほか面倒でした。
まず、空気が漏れている場所は一箇所ではなかった。
チェア両端には、他にも細かい穴が複数空いていた。
思い返せば、何時間か釣りすると、微妙に空気が抜けてるような気もするな。
そしてここから始まる、失敗のループ。
試して失敗した修理方法
色々と試した結果を記録として残しておきます。
【失敗①】防水テープ
まずは、よくある「防水の万能強力テープ」で穴を塞いでみました。
何重にも重ねて貼ったけど、水に濡れた瞬間、すぐに剥がれた。
ゴリラテープみたいな強力接着タイプも色々試したけど、どれも結果は同じでした。
【失敗②】アルミテープ
接着力や密着性は良いアルミテープ。
貼った直後は「お、これは行けたかも!」と思いましたが、高圧チェアを何度か折り曲げしていると、その部分が裂けた。
金属箔は曲げ疲労に弱いので、形が膨らんだり変化する部分には向いてないみたい。
【失敗③】瞬間接着剤
穴を埋めるように瞬間接着剤で覆ってみました。
一瞬止まったように見えましたが、空気を入れたとたん再び漏れ。
高圧チェアは空気を入れるとチューブが張って形が変わってしまうので、固くなってしまう瞬間接着剤は、この伸縮に追従できずに剥がれたのかも。
【失敗④】ゴム接着剤
「それならば、柔らかい接着剤なら追従できるだろう」とゴム系の接着剤に変更。
しかし、空気圧に負けてボコッと膨らんで、そのまま破裂してしまいました。
ガム風船みたいにじわじわ膨らんで、パーン!
【失敗⑤】薄いゴムシートをかぶせる
「ゴム接着剤単体では、押さえ込む力が足りない」という判断で、1mm厚のゴムシートを貼って補強してみました。
しかし、これでも同じように膨らんでしまい失敗。
【失敗⑥】タイヤパンク修理キット
百均で買ってきたタイヤ用パッチなら、どうか?
しかし、パッチは分厚く硬い素材。
折り曲げ部は接着面が寄ってデコボコしているので、硬い素材は密着できない。
案の定、すぐ剥がれてしまった。
あとで知ったのですが、付属のゴムのりは「ゴム同士を溶着するタイプ」
フローターは、PVC(塩ビ)素材なので、そもそも原理的に接着できない。
【失敗⑦】PVC修理キット
そういえば、フローターに付属の修理キットがあったのを思い出して、同梱のPVCパッチとPVC用のりで挑戦。
ところが、PVCのりは固まるのが遅すぎる。
のりが完全に硬化するまで密着させ続けないといけないわけですが、場所が悪い。
高圧チェアは折り目で面がうねっていて、バイスのような固定具はうまく当たりません。
仕方なく指で押さえ続けたものの、しっかり密着させようと力を込めると、5分ほどで指が限界です。
結局、硬化まで密着させ続けることができずに失敗。
「PVCの切れ端」 +「 瞬間接着剤」で修理成功!
ここまで来て、ようやく修理に成功しました。
その手順と方法は以下の通りです↓
- 高圧チェアの空気を完全に抜く。
- PVCの切れ端を2cm角に小さくカット
- 裏面にタフパワー瞬間接着剤を塗る
- パンク箇所に当てて 指で1分ほど強く押さえる
- その後、バイスで1時間圧着固定
- 最後にパッチの縁にも接着剤を追加塗り
- 放置する(24時間)
怪しい部分も含め、この作業を全て行い補修完了です。