最終更新日
記事公開日

激安すぎて怖い・・・エレキモーター用に『中国製のリチウムイオンバッテリー』を買ってみた

果たして、こんな怪しいものに一万円も払っていいのだろうか・・・?

そんな葛藤に苦しみながらも、僕の指は止まらない。

「ぽちっ」となー

3日後、無事、Amazonさんから届きました。

amazonの箱を開封したリチウムイオンバッテリー

梱包は意外とちゃんとしてる。

梱包材に包まれたバッテリー

でも、中国製なので不安です。

リチウムイオンバッテリー

『リチウムイオンバッテリー』

とにかく軽いのが特徴です。

今まで使ってた鉛バッテリーと比べると、約1/4の重さ。

鉛バッテリー(20A) の重さ:6kg、リチウムイオンバッテリー(25A)の重さ:1.5kg

  • 鉛バッテリー(20A) の重さ:6kg
  • リチウムイオンバッテリー(25A)の重さ:1.5kg

でも、今回買ったバッテリー、リチウムイオンバッテリーにしては値段が安すぎるんです。

WeiMei 12V 25AH 18650 リチウムイオンバッテリー(TongBF)
最安値・レビューをチェック

詳しいことは後から書きますが、

「そもそも、ちゃんと使えるのか?」

という話です。

一応、動いた!けど不具合あり。

さっそく、テストを兼ねてフローター釣行に行ってきました。

フローターでバス釣り

防水性が不明なので、とりあえずチャック付きの袋で密封。

※熱がこもるので、本当は密封したらダメです。深いプラスチックケースなどに入れましょう。

リチウムイオンバッテリーとエレキモーターを接続

バッテリーとエレキモーターを繋ぎ、電源ON!

「ブルルルル!」

と、無事プロペラが回ってくれました。

エレキのスピードが上がった!バッテリーの持ちも問題なし

しかも、いつもよりスピードが早い!

フローターの積載重量が減ったからかな?

バッテリーの持ちも問題なし。

今回購入したのは『容量:25A』のバッテリーでしたが、4時間以上は余裕で持ちました。

いつも使ってる20Aの鉛バッテリーだと4時間ぐらいなので、容量『25A』にウソはなさそう。

※容量25Aで売っていながら、実は10Aぐらいしかないというのは中国製バッテリーのあるある。

不具合が発覚!変換ケーブルの品質がひどい

ところが、不具合発覚。

エレキモーターのパワーを『4』から『5(MAX)』にしたみたけど、あまりスピードが変わりません。

このバッテリーとエレキを繋ぐために変換ケーブルを使っているのですが、なぜかそのケーブルがめちゃくちゃ熱い。

しかも、なんだか変な臭いもする。

と思ったら、ケーブルの被覆が溶けてるし!

家に帰って、ケーブルを分解してみると・・・

はんだ不良のシールドクリップ

はんだ付けは適当だし、心線挟む位置も間違えてるし、とてつもない粗悪品でした。

ムカつくので、買ったショップを晒す → しまりす堂

※バッテリーの販売店とは違います。

エレキのパワーが上がらなかったのは、きっとこれが原因ですね。

自分で修正しました。

シールドクリップのはんだ付け

これで、とりあえずは、

一万円の激安リチウムイオンバッテリーでも、エレキを動かすことができた!

ということになる。

これ、めちゃくちゃ凄いことなんですよ。

ちゃんとしたリチウムイオンバッテリーは高すぎる!

わざわざ、こんな怪しいものを選ばなくても、世の中にはちゃんとした『エレキ用のリチウムイオンバッテリー』というものが存在しています。

それが、リチビーです。

リチビー(Lithi-B)バッテリー 12V 20Ah
最安値・レビューをチェック

でも、目玉が飛び出るくらい値段が高い。

しかも、ちょっと重い。

  • 20A/12Vバッテリー ・・・ 30,800円(2.5kg)
  • 12V用充電器(10A) ・・・ 17,000円

こんな高いバッテリー、とてもじゃないけど僕には買えない。

リチビーの充電器代だけで、今回買ったバッテリー・充電器・変換ケーブルのセット一式が揃えられます。

もちろん、今回購入したバッテリーは値段が安い反面、リスクもあります。

  • 動く保証がない(そのときはAmazonに返品できます)
  • 繰り返し使ったときの品質・耐久性はどうなのか?
  • 充電が遅い

でも、25Aもの大容量を備えていて、一万円でリチウムバッテリーなんて、そうないわけです。

モバイルバッテリーではエレキを動かせない

事の発端は、

「モバイルバッテリーでエレキ動かせないかなー?」

という思いつきでした。

でも、モバイルバッテリーだとスマホの充電がメインだから、定格電圧は5V・出力電流は2A(10W)

容量も多くて10Ah程度と少なめです。

一応、パソコンの充電用に12V対応しているモバイルバッテリーもあるんですけど、12Vに昇圧すると、電流が0.8Aぐらいしか流せないので、おそらくエレキを動かせない。

5V × 2A = 10W
10W / 12V = 0.8333A

エレキモーターの消費電流

クランプメーターでエレキモーターに流れる電流を測定

じゃあ、実際エレキモーターはどれくらいの電流を消費しているのか?

クランプメーターで測ってみました。

※エレキモーターは『R3−30HT−30(12V)』を使用しています。

スピードを変えたら、流れる電流も変わるものだと思ってましたが、実際はほとんど変わりませんでした。

  • [1]のとき:2.40A~2.46A
  • [2]のとき:2.40A~2.46A
  • [3]のとき:2.40A~2.46A
  • [4]のとき:2.40A~2.46A
  • [5]のとき:2.40A~2.46A

※リチウムイオンバッテリー・鉛バッテリー、両方で試してみましたが、流れる電流もほぼ同じでした。

仕組みは分かりませんが、購入したリチウムイオンバッテリーの出力電流は『10A』となっているので、とりあえず仕様上の問題なさそう。

エレキとバッテリーを接続する為の変換ケーブルが必要

今回購入したリチウムイオンバッテリーには、DCジャックが付いたケーブルが生えてます。

 オス:出力(エレキモーターに接続)、メス:充電用

  • メス → 充電用(充電するときに使用)
  • オス → 出力(エレキモーターに接続)

エレキモーターと接続するには、DCジャックをワニ口クリップへ変換するケーブルが必要です。

Amazonで売ってはいるのですが、今回みたいな不良品もありますし、線も細いので、自作した方が安全です。

僕も一度は自分修理はしましたが、後日、「変換ケーブルが発熱した原因は流れる電流の割にケーブルが細すぎた可能性もある」と思ったので、結局、もう一段階太いケーブルで一から作り直しました。

DCジャック変換ケーブルの自作に必要なもの

DCジャック変換ケーブルの自作に必要なもの

自作したDCジャック変換ケーブル

DCジャック(メス側)の規格について

DCジャック・プラグ(メス)のサイズ寸法

DCジャックにも色々と種類・規格がありますが、今回のバッテリーに使用されているDCジャックは、12V用・2.1mm×5.5mmサイズ。

なお、DCジャックコネクタに流せる最大電流は『5A』程度。

30lbのエレキモーターでも3A近い電流が流れるので、推進力の大きなエレキは使用できない可能性が高そうです。

商品写真と違う『充電器』が届いた

充電器は、バッテリーと一緒に販売されていたものを購入。

販売ページがすごく分かりにくいのですが、バッテリーと同じページで販売されてます ↓

Amazonリチウムイオンバッテリーの充電器の販売ページ

※1Aタイプの充電器以外、今は売り切れみたいです。

充電器の商品説明には、

  • 1A/12.6V ・・・10Ahのリチウム電池に適している(フル充電に10時間)
  • 2A/12.6V ・・・12Ah・15Ahのリチウム電池に適している(フル充電に6~7時間)
  • 4A/12.6V ・・・20Ah・25Ahのリチウム電池に適している(フル充電に5~6時間)

と書いてあります。

リチウムイオンバッテリーの充電器ラインナップ

バッテリー容量は『25A』を選んでいたので、充電器は『4A/12.6V』タイプが欲しかったのですが、残念ながら売り切れ。

仕方ないので『2A/12.6V』タイプの充電器を購入しました。

『2A/12.6V』タイプの充電器

ところが、届いた充電器がコレ ↓

Amazonから届いた『2A/12.6V』タイプのリチウムイオンバッテリー充電器

商品写真と全然違うじゃねーか!

冷却ファンなんて絶対付いてないじゃん!

どうみても、ただの『ACアダプタ』です。

ありがとうございましたー

それなら、わざわざ2,000円の充電器を買わなくても、1,000円くらいで買える2AでDCジャックが付いたACアダプタ買えば良かった。

まぁ、きちんと充電できて、きちんと満タンの通知してくれるならいいや。

一応、スペックだけ見れば問題はないし。

【AC/DC ADAPTOR】

MODEL:LGY-008B
INPUT:100-240VAC 50/60Hz 0.5A
OUTPUT:12.6V 2000mA

ちなみに、この充電器の型式「LGY-008B」で検索しても何も情報は出てきませんでした。

充電中の挙動がおかしい

リチウムイオンバッテリーの充電中(赤ランプ)

さっそく届いた充電器とバッテリーを繋いでみたんですが、なんか充電中の挙動が変なんです。

バッテリーに貼ってあるシールには、

「緑ランプで満充電、赤ランプが充電中」

って感じの文章が中国語で書いてあるんですが、コンセントを挿したら、すぐにランプの色が『緑』に代わりました。

「え、もう充電終わり?」と思いましたが、そんなはずはない。

もう少し充電器を挿したまま放置してみることに。

すると、それから数秒後、赤ランプに代わりました。

それから数分経つと、また緑ランプに。

赤と緑をずーっと繰り返します。

「これ、本当に充電されてんの?」

疑問に思ったので、今度はテスターで電圧を測ってみました。

購入時、充電ケーブルをつなぐ前のバッテリー電圧は、11.09V。

充電器を繋いで赤ランプに変わると、11.30Vぐらいまで上昇。

赤ランプの状態だと、10分くらいごとに0.01Vずつ電圧が上昇していきます。

11.33Vぐらいになったところで、また緑ランプに変わり、11.12Vくらいに落ちる。

数秒後、また赤ランプに変わり、電圧が上昇し始める。

こんな感じで、赤ランプのときに充電、緑ランプのときは休止を繰り返し、充電器の出力電圧にまで達すると、ずっと緑ランプのままになります。

それが充電完了の合図です。

充電器を繋いだ状態の充電MAX電圧:12.81V

充電器を繋いだ状態の充電MAX電圧:12.81V

充電器を外した状態の充電MAX電圧:12.55V

充電器を外した状態の充電MAX電圧:12.55V

充電器自体は普通のACアダプタにしか見えないので、もしかするとバッテリー側で何か充電の制御しているのかもしれません。

リチウムイオンバッテリーの充電方法について

なんとなく、このバッテリーの正体が見えてきました。

リチウムイオンバッテリーは、充電電圧に関して厳格です。

規格以上の充電電圧かけると、過充電となり、バッテリーに大きな損傷(発火や劣化など)を与えてしまいます。

そこで、リチウムイオンバッテリーの充電器では『定電流・定電圧方式』という慎重な充電方法が採用されています。

対して、ACアダプタでの充電方法は『定電圧方式』です。

バッテリーの充電方式の違い

充電方式 メリット デメリット 充電の仕組み
定電圧方式
(CC)
充電器を作るコストが安い 充電が遅い 一定の電圧で充電する方法。バッテリーに充電が溜まってくると、バッテリー側の電圧が高くなり、流れる電流は減っていく。バッテリー側の電圧が低い最初の内は、充電器の出力電流がMAXで流れるので、バッテリーの充電電流を超えていないか注意すること。
定電流方式
(CV)
充電が早い 過電流・過充電による発火の危険がある 一定の電流を流して充電する方法。いつまでも電流をバッテリーに流しこんでしまうので、過電流・過充電防止するための制御が必要。
定電流・
定電圧方式
(CCCV)
充電が早い・安全 充電器を作るコストが高い 最初の方は定電流方式で一気に充電し、後半は定電圧方式で安全に充電する。

今回、充電器として出力電圧12.6VのACアダプタを送ってきたということは、「このバッテリーにかけていい電圧は12.6Vまでだよ」って事ですね。

もし、公称電圧(基準となる電圧)が12Vのリチウムイオンバッテリーなら、14.4~14.8V付近のACアダプタを送ってくるはずです。

つまり、このリチウムイオンバッテリーの公称電圧は12Vよりもっと低い。

おそらく、18650セル 3.7V 2500mA 30個(3直列×10並列)で構成された『11.1V』が公称電圧です。

バッテリーが届いた直後、充電前に測った電圧は11.08Vだったので、たしかに辻褄は合う。

公称電圧は11.1Vですが、充電完了後は12.8Vまで上昇する為、定格12Vのエレキモーターは問題なく動かせます。

なお、鉛バッテリーとは違い、リチウムイオンバッテリーは容量が減っても高電圧を維持できる特性を持ってる為、使っても12V以上の電圧は維持できます。

実際、今回4時間の釣行後にバッテリー電圧を測ってみたところ、『12.36V』の電圧を維持していました。

鉛バッテリー充電器との互換性について

今まで鉛バッテリー用に使用していた充電器は、リチウムイオンバッテリーの充電には使用できない可能性が高いです。

※中には、リチウムイオンバッテリーと鉛バッテリーを兼用できる充電器もあるので、詳しくはメーカーのウェブサイトで調べてみて下さい。

問題は2つ。

一つ目は、DCジャックと接続する為の変換ケーブルが必要なこと。

そして、もう一つが充電電圧の問題です。

基本的にバッテリーの充電には、バッテリーの定格電圧よりも大きな電圧をかけて充電を行います。

例えば、12V定格のバッテリーを充電する場合。

製品によって違いますが、12V用の充電器だと「14.4~14.8V」や「13.5V~13.8V」の電圧をかけて充電します。

今回のバッテリーは、定格電圧は『12V』ですが、充電電圧は『12.6V』です。

「14.4~14.8V」や「13.5V~13.8V」だと電圧が大きすぎて、破損・発火などの危険があります。

ただ、今回のバッテリーには、

「過充電・過放電・過熱・過電圧・内部短絡・過電力などの保護機能を搭載している」

と書いてあるので、もしこれが本当なら試してみても大丈夫ですが。

しかし、充電電圧が12.6Vのリチウムイオンバッテリー用の充電器って、なかなか無いんですよねぇ。

あっても、値段が高いのばっかり。

重いバッテリーを運ぶ苦労を考えれば、安い買い物かも

アルミボートでもゴムボートでも、エレキモーターを使ってバス釣りしてる人にとって、

「バッテリーがクソ重い」

これがめちゃくちゃストレスなんですよね。

我が家はアパートの3階なので、釣りに行くとき・帰ってきたとき、バッテリーの持ち運びが本当に嫌でした。

それが解消されるのなら、「一万円払って良かったな」と思ってます。

ちなみに、もう一個買う予定です。

50Aあれば、一日中釣りをしても余裕で持ちます。

あと、僕が買ったときは9,999円だったのに、微妙に値下げしてるのが悔しい。

WeiMei 12V 25AH 18650 リチウムイオンバッテリー(TongBF)
最安値・レビューをチェック

こういうのって、一度売り切れたら次の入荷予定が立たないのが困るんですよね。

だから、買える時に買っておく。

ただ、おすすめはしません。

動作の保証も、耐久性も、品質も、安全性も、何もない。

でも、安く手に入れようとすれば、こんな怪しい商品に手を出すしかないんですよね。

でも、まだまだリチウムイオンバッテリーの情報は少ないです。

だから、おすすめはできませんが、僕と同じように

「どこかに軽いバッテリーはないのか?」

と探し回ってる人に、今回の記事が少しでも役に立てば幸いです。

ちなみに、この日の釣果は”ゼロ”でしたー

光で反射するフローター

この記事のURLをコピー

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。また、* が付いている欄は必須項目となります。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

関連情報

運営者プロフィール
Kaz

熱狂的にフローターを愛す30代半ばの釣り人です。宮崎在住・バス釣り歴15年・フリーのITエンジニアとして働いています。

その他の運営サイト
  • バス釣り用フローター購入ガイド
  • ベイトフィネスリール購入ガイド
  • 実際にバスプロが使ってるロッドとリールの組み合わせを集めたタックルのデータベースサイト
  • 偏光グラスの選び方